CONSTRUCTION EXAMPLE

アルバム

Example of full-order custom-built house

ご夫妻と3人の男の子が暮すSさん。スキップフロアによって、立体的な広がりや楽しさのある空間にしたい、子どもたちがのびやかに育ち、家族とのふれあいが自然に生まれる家にしたいなどのご要望をテーマに設計を進めました。大きさは4間×4間に一部張り出した部分をもうけ、全体として約32坪のお宅です。
フロアが多層になるということは、階段によって各スペースをつなぐことが避けられません。日々の暮らしの中でその煩わしさがないようにどう全体を構成するかも重要なポイントとなりました。また、この家で、居室として戸で間仕切られているのは、1階のご主人の書斎と2階の夫婦の寝室のみです。大人の使うスペースは間仕切り、あとはオープンにつくるという考えです。スキップフロアのレベル差によるスペースのゾーン分けも、戸に頼らない間取りを可能にしています。
 この大きくつながる一体空間を冷暖房負荷をかけずに支えているのがパッシブエアサイクル(PAC)住宅です。

スキップフロアの家

こだわりの我が家 栃木県宇都宮市

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1.1階のリビングと中2階のダイニングは階段をからめた吹抜けでつなぎ、連続性のある空間となっています。

2.1階リビング。漆喰の壁と無垢の床や柱によって明るく、温かみのある空間に。

3.中2階にダイニング、キッチンをレイアウト。「食」のスペースは家族にとって大切な場であり、動線的にも、階層的にも家の中心に据えるにふさわしいスペースと位置づけました。ダイニングの天井の厚板はロフトの床板も兼ねる。

4.見上げたり、見下したり。目線の変化も楽しいスキップフロアの住まい。ダイニングの奥のスペースはお子さんの勉強ゾーンとして計画しましたが、お子さんがまだ小さいため今のところはもうひとつのリビングといった使い方になっています。

5.子どもの間は成長に応じて使い方を工夫できる空間に。将来間仕切ることも考え階段は左右対称2箇所に設けています。

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6.1階に設けたご主人の書斎。今はご家族共用で使われています。

7.外観。階層ができるよう駐輪スペースをビルトインに。

8.リビングとダイニングをつなぐ階段。裾広がりの踏板が舞台装置のような楽しい空間に。

  • Detail1.【ペレットストーブ】

    • 【ペレットストーブ】
    • 【ペレットストーブ】

    木の製材などによって出た木屑からつくるペレットを燃料としたストーブを家の主暖房として使用しています。子どもたちに火を囲む暮らしを日常的に経験させたいとの思いから、ご主人自ら見つけてこられたこだわりのストーブです。薪にくらべ、扱いやすいようです

  • Detail2.【火を囲む】

    • 【火を囲む】

    一般的には、奥にコンロを持ってくることが多い対面キッチンですが、コンロを手前に設けることで、ダイニング側からもコンロが近いレイアウトとしています。ストーブ同様、火を囲む暮らしへの、Sさんのこだわりが生かされています。

  • Detail3.【対面キッチンの工夫】

    • 【対面キッチンの工夫】
    • 【対面キッチンの工夫】

    ダイニングと対面するキッチン。キッチン側の床を1段下げ、キッチンカウンターの高さがダイニングテーブルの高さと合うようにしました。一体感をもたらすとともに、子どもたちが料理へ興味を示してくれればとの思いもあってのつくりです。 また、背面の冷蔵庫や収納部分は、前面に大きなスライドドアを設け、普段は閉じてすっきり見えるよう工夫しています。

  • Detail4.【ダイニングのコーナーベンチ】

    • 【ダイニングのコーナーベンチ】

    コーナーにL字にベンチを設け、ダイニングがなるべく省スペースに納まるように計画しました。オリジナルに作ったテーブルも一部斜めにカットし動線の邪魔にならないようにしています。平面的にはコンパクトでも、視線的な広がりがあるので、決して狭さは感じません。

  • Detail5.【階段の途中の電話コーナー】

    • 【階段の途中の電話コーナー】

    末広がりの階段部分に電話とファックスのコーナーを設けました。階段に腰掛けて使うつくりです。折りたたみ式のカウンターはメモを取ったりするのに便利です。使わない時はたたんでおくことで階段スペースを広々と使えます。

  • Detail6.【すっきり暮らす工夫】

    • 【すっきり暮らす工夫】

    玄関横には、階段下のスペースを有効に使った、通り抜けの出来る収納を設けました。子どもたちの出入りはこちらからとすれば、玄関に靴が並ばずにすっきり暮せます。中2階の下の収納ゾーンも内部、外部ともに有効な収納スペースとなっているようです。

見取り図

間取り

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