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2024年06月15日

雨と建築

カテゴリー :家づくりを考える

なかなかやまない雨に気持ちが憂鬱になることもありますが、ちょっと視点を変えてみると、日本人は昔から、雨を楽しんだり、雨と共存するために、建築にも工夫を凝らしていることに気づきます。


雨と暮らす

建物に関して「雨」と言えばまずは「雨どい」。建物の外観意匠の邪魔になることもあり、「雨どいチェーン」のようなデザイン性のあるものを選んだり、思い切って雨どいをなくすという建築方法もあります。ただし、雨どいがない場合、建物を腐食させたり、地面に水たまりをつくる原因になったりするので、デザイン性だけでなく機能性も考えた設計計画が大切です。

▲チェーン型の雨どい

▲雨どいのない住まい


雨を楽しむ

軒下の「雨落ち」と呼ばれる部分には、屋根から落ちる雨水が土をえぐったり、水はねで建物を泥で汚さないように石を敷きつめる方法があります。さらにそこに使われる石に水に濡れると美しさを増す石を選ぶと、雨に濡れた石がしっとりと輝き、さらに雨の日が楽しみになります。

手水鉢は、雨が降ると水面に落ちた雨粒が輪を描き徐々に広がって消えていきます。その様子を見ていると時間がたつのを忘れてしまうことも。晴れの日には風で揺らめく水面や、水面に映る空を眺め、風情あふれる時間を過ごすことができます。

 

 


雨を利用する

雨水を溜めて植木や家庭菜園の水やり、洗車などに使える雨水タンク。雨水を使用すれば日々の水道代を節約できるだけでなく、災害などで断水したときの生活用水としても活用可能です。

 


まとめ

洗濯物が乾かない、靴が濡れる、湿気で体調が悪くなる…など、梅雨時期のネガティブなイメージはありますが、それ以上に、雨はありがたいもの、かけがえのないもの、風情あるもの、美しいもの、そんな日本人の美意識を忘れずにいたいなと思います。家づくりの中にも、雨の日を楽しむ要素を取り入れた設計をご提案します。

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