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2024年10月01日

バルコニーはつくる?つくらない?

カテゴリー :家づくりを考える

注文住宅を検討中の皆さま、バルコニー(ベランダ)はつくりますか?

これまで家を建てた方々に伺うと、バルコニーを使用されてないことも多く、これからは「バルコニーはつくらない」という選択も増えてくる様に感じています。
この記事では、バルコニーの実用性とメンテナンスコストについて考えてみます。

 

 


バルコニーは本当に必要ですか?

最近の住宅事情を見てみると、布団を干すためのバルコニーの必要性が薄れてきています。特に、軽くて暖かい羽毛布団が主流になり、陰干しが基本です。ベッドを使用する家庭が増え、布団を干す機会自体が減少しています。花粉や黄砂の飛散、働く主婦が増えたことで日中に外で布団を干せない理由もあると思います。

そのため、私たちが注文住宅のプランを作成する際には、お客様にこう質問します。
バルコニーは必要ですか?
もし使わないのであれば、バルコニーをつくらず、室内干しスペースサンルームを計画することをおすすめします。風通しや換気の良い洗濯室が室内に確保できるのであれば、使わないのに定期的な防水工事が必要になるバルコニーは無い方がいいでしょう。

 

 


バルコニーのメンテナンスコストとリスク

バルコニーの防水メンテナンスは避けられません。一般的に、防水工事の保証は10年で、保証が切れる前に再塗装などのメンテナンスが必要です。もしメンテナンスを怠ると、防水層にひび割れが生じ、そこから建物内部に雨水が浸入、天井や壁が濡れる恐れもあります。雨漏りが続けば、構造材が見えない部分でダメージを受け、濡れた木部にはシロアリ被害が及ぶこともあります、

 

 


室内干しやサンルームのメリットとデメリット

バルコニーをつくらなければ定期的な防水工事も不要になり、雨漏りリスクも軽減できます。代わりに、室内干しスペースやサンルームを取り入れることで、天候を気にせず物干しができます。水周りに近い場所にサンルームを設置すれば家事動線も良くなり、生活がよりスムーズになるでしょう。

デメリットとしては、容積率いっぱいに間取りをつくろうとする時、室内干しスペース分の面積が他の居室面積を圧迫する場合もあります。

 


まとめ:注文住宅でバルコニーをつくらない選択

バルコニーの設置にはメンテナンスコスト防水リスクが伴います。
もし「使わないかもしれない・・」と思われるお宅は生活スタイルに合った室内干しスペースサンルームもあわせて検討されることをお勧めします。
バルコニーが本当に必要か、是非ライフスタイルに合った選択をされてください。

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