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2024年11月10日

珪藻土と漆喰のちがい~注文住宅で選ぶ自然素材の内装材

カテゴリー :家づくりを考える

自然素材で家を建てたい、リフォームしたい、という方がとても増えました。
一般的に、壁や天井に使う自然素材の仕上げ材として代表的なものは「漆喰」や「珪藻土」です。これらの素材は、吸放湿性能が高く、室内の湿度を調整する機能を持っていて、ビニールクロスと比べて、室内環境を大幅に改善することができます。

 

「自然素材を使った家づくり」を考える方々へ、今回は珪藻土と漆喰の違いや、それぞれの特長についてご紹介します。

 

 


珪藻土とは?そのメリットとデメリット

珪藻土は、海底に沈んだ植物プランクトン「珪藻」の化石を主成分とした自然素材です。注文住宅において人気のある理由は、その優れた調湿性にあります。室内の湿度を調整し、快適な空間を提供します。
◆メリット

  • 調湿性能が高く、湿気を吸い取ってくれるため、結露やカビの発生を防ぐ効果があります。
  • 柔らかい質感があり、素朴で優しい印象の空間づくりに適しています。

 

◆デメリット

  • 傷つきやすい:珪藻土は柔らかく、硬いものでこすると剥げやすい傾向があります。
  • 壁に塗るとき珪藻土単体では固まらないため固定剤が含まれています。50%以下の珪藻土含有の製品もあり、珪藻土そのものの特性だけ見て判断するのは避けた方がよいかと思います。固定剤に何が使われているか、が重要ですね。

 

 


漆喰とは?その特徴とメリット

漆喰は、石灰岩を主成分とし、糊や麻スサを混ぜて作られた素材です。石灰は固化材を使わなくても固まります。耐久性が高く長期間にわたって美しさを保つことができます。

◆メリット

  • 耐久性が高く、傷がつきにくい:漆喰は固く、傷に強いのでメンテナンスも楽です。
  • 調湿性能もあり、湿気を適度に吸放出して室内の環境を快適に保ちます。
  • エアサイクル東京で使用している漆喰は自然素材100%。ノリには銀杏草という海藻が使われており、本物の自然素材の特性を最大限に生かしています。自然素材100%なので静電気が起きず、漆喰の壁にほこりがたまって汚れることもありません。

 

◆デメリット

  • 珪藻土に比べて費用が高めです。
  • 自然素材100%の漆喰かどうか、見極めることが肝心です。

 

 


珪藻土と漆喰の選び方のポイント

珪藻土と漆喰の原料だけで比較すれば、調湿性においては珪藻土が優れています。
ただ、実際に使用する際には、そこに混ぜられる固結材や糊が大きな影響を与えますので、「何が混ぜられているか?」をよく確認する必要があります。

エアサイクル東京では、漆喰をお勧めすることが多いです。その理由は、
傷に強く年月を経ても美しさを保つ内装材だから。実際に建てて20年を経た建て主さんのお宅に伺っても、壁や天井の漆喰は新築当時のままの美しさを維持しています。
さらに、自然素材100%の漆喰は静電気を起こさないため、ホコリがつきにくく、「大掛かりな掃除はしたことないです。」というご感想も頂いてます。

 

 


まとめ:注文住宅で自然素材を選ぶなら?

漆喰と珪藻土、どちらを選ぶかは家族のライフスタイルやお好みによって変わりますが、私たちは傷つきにくく、耐久性が高いという点で、漆喰をおすすめしています。

漆喰を使ったお客様の声
・玄関の臭いがなくなった
・漆喰を塗った寝室の空気感が他の部屋と違う
・固いせいか漆喰の壁に猫の爪跡は全くないです
・ペットがの臭いも抑える効果があり、清潔で快適な住環境を実現します。
・家を建てて20年経ちますが漆喰の壁は当時のまま綺麗です

 

注文住宅の内装材選びは、長く快適に住む、という視点で検討するのも大切なポイントと考えます。

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