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2024年11月24日

リビング吹き抜けの魅力と課題

カテゴリー :家づくりを考える

注文住宅を検討中の方に、リビング上の吹き抜けリビング階段は非常に人気です。その理由は何と言っても、空間の広がりと解放感ですね

吹き抜けがあると家全体が明るく開放的に感じられますし、例えば1階リビング上の吹き抜けであれば、1階と2階の家族の会話やさりげないコミュニケーションが生まれる効果もあります。

しかしその一方で、吹き抜けによって家の中が寒くならないように、工法や間取りを決める時には十分注意する必要があります。

実際、「1階リビングで暖房しても吹き抜けから2階に熱が逃げてしまいリビングの足元が寒い。吹き抜けをふさぐ工事はできますか?」と、他の会社で建てた家のオーナー様からリフォームの相談をお受けすることも結構あります。

 

 


吹き抜けがあっても寒くない家を建てるには

 
よくある誤解として、「暖房を強めれば良い」と考える方もいますが、エアコンによる暖房を強くしても解決できません。お部屋の空気を暖めても結局は温かい空気は上に逃げてしまいますし、かえって上昇気流を助長して家の中の気流を感じやすくなることにもなりかねません。

 

吹き抜けがあっても寒くない理想の家は、断熱性の高い家にすることはもちろん、輻射式暖房を利用すること、です。

良く知られている床暖房も輻射式暖房の一種です。床を温めてそこから放射される熱(輻射熱)によって部屋全体を暖める暖房方式。ルームエアコンなどの温風式暖房より部屋の中の温度差が生じにくなります。

 


吹き抜けリビングでも暖かいエアサイクル工法

 
エアサイクルの家も輻射暖房の快適性に着目して開発された工法です。
床・壁・天井を暖めることによって、その輻射熱で家全体が暖かい家の建て方です。床下エアコン1台で、真冬でも、大きな吹き抜けがあっても家全体が均一な温度に保たれます。
エアコンで室内の空気を温めるのではなく、床・壁・天井を温めて、その輻射によって暖かく暮らす、ということです。

快適温度には個人差はありますが、実際に暮らされているお宅の床の表面温度はおおむね18度から22度程度を維持していて、「どこを歩いても快適」と言われています。

 


まとめ

 
吹き抜けやリビング階段は、家に広がりと解放感をもたらす魅力的な要素ですが、寒さを防ぐためには適切な工法と間取りの工夫が不可欠です。暖房を強化するだけでは効果が薄く、エアサイクル工法のように輻射式暖房を取り入れることが、吹き抜けがある家でも快適に過ごせるポイントです。床、壁、天井を温めることで家全体が均一な温度になり、家族全員がどこでも快適に過ごせる環境が整います。

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